オオカバマダラ 

以前我が家のテラスのビボラーナという花木のことを書いたことがありますが、
和名はトウワタ(唐綿)というのだそうです。


このトウワタの木に今年も蝶の幼虫が来ているのを見つけたのが8月17日。
黄色と黒のシマシマ模様が綺麗なイモムシ君。
体長は7~8センチってところでしたかねぇ。


20120817 oruga

ちょっとボケてますが、右上にも1匹写っていて、
今年は2匹のイモムシ君がいることを確認。
日ごとに葉を食い荒らしては大きくなっていくのを
楽しみに眺めていたのでありました。


8月25日土曜日。
朝方、日課となったイモムシ君訪問に行ってみたら
ヨガでもやってるんですか的なこのポーズ。


20120825 oruga

頭に血が上りませんかっ!!!
その日はちょいと用事がありまして、
外出して帰ってきたらこんなんなってました。


20120825 crisálida


早っ!!!
もうサナギになってました。
しかも、イモムシ時代よりもコンパクトにまとまっている。
サナギの体長はせいぜい4 cmくらい。
半分くらいに折り曲がって、頭下にしてあの中にいるんだろうか。
頭に血が上るよ。。。


小僧の調査によるとこのMariposa Monarca(マリポーサ・モナルカ)、
日本語ではオオカバマダラとかモナルカ蝶とかモナーク蝶とか呼ぶそうですが、
羽化するまでには13日程必要なのだとか。


そんなわけで、二人して指折り数えながら羽化を待つ日々が始まったのでした。


それにしても、イモムシ時代は2匹いたのに
サナギの数は何度数えても1つで、
もう1匹はどこへ行ってしまったんだろう・・・と不思議に思っていたのですが
数日前、この木から少なくとも3mは離れたところに置いてある鳥かごの中に
サナギがぶら下がっているのを見つけました。


この鳥かご、鉢植えの植物の害虫避け用として網戸の網を張ってありまして
網の重なった部分の隙間から中に入り込んだ模様。
多分、元々の木よりも安全なのは間違いないと思うけれど、
羽化してもかごの中から出られないよ・・・。
私はその方がゆっくり見られるからいいけどね。


それに木の葉だと、こうやって葉っぱがどんどん枯れていくことだってあるし・・・。


20120906 crisálida

ネットで写真を見ていると、枝にぶら下がっているサナギの写真があったりするのですが
この子はなんで葉っぱにぶら下がっているんだろう?
葉っぱ落ちちゃったらどうなるんだろう??
とちょっと心配になりまして、葉っぱごと摘み取って鳥かごの中に入れておくことにしました。
それが昨日、9月7日の話。


20120907 crisálida

そして今日9月8日朝。
サナギの色が黒く変色しているじゃありませんか!


20120908 01 crisálda

葉っぱもしおしおになっているし。
ひょっとして摘み取っちゃダメだった?と一瞬あせったのですが
良く見たらオレンジ色が透けていて、どうやら羽化らしいと判明。


時々見に行くと少しずつオレンジ色が濃くなってきて遂に殻からの脱出始まる。


ところが困ったことに、枝から葉っぱを取っちゃったので、
蝶になって出てきたのに、つかまって羽を乾かして広げることができないという。
そこで元の木のところに戻してやることにしました。


20120908 04 mariposa

よっこいしょっと。
まったくもう、誰だよ、葉っぱむしり取っちゃうヤツは!
ってきっと怒っているに違いありません。
殻から出てきて、きっと焦ったんだろうな。ごめんよ~。


20120908 05 mariposa

ふぅ~、一休み。
余計なことをするヤツがいるから、もうすごく疲れた!!!
ってむくれているんだろうな・・・。


20120908 07 mariposa

なんか、長いドレスを引きずっているみたい。


この辺りで外出する用事があり、名残を惜しみつつ出かけ、
4時間後に帰ってみたら・・・


20120908 11 mariposa

木の上の方までたどり着いていました!
お疲れさん。


20120908 15 mariposa

4時間経ってもお引きずり状態はあまり変わっていないような・・・。


時折羽をバタバタやって、羽を開こう、乾かせようとしているのですが
どうやらオオカバマダラって羽が完全に開くまで何時間もかかる蝶で、
翌日持ち越しってことも少なくないのだとか。


と言うわけで、我が家のオオカバマダラも夜となったので羽を開くのは中断?し
飛び立つのは明日の朝に持ち越しとなったっぽいです。


そうそう、鳥かごでサナギになった子の方は今日はまだ緑色。
ひょっとしたら明日いきなり黒くなっていたりするのかもしれません。
それはそれで楽しみ。


20120908 17 mariposa


このオオカバマダラ、カナダやアメリカに生息している個体は
冬場をメキシコで過ごすために大群で移動する渡り蝶として有名です。


グアテマラに住む個体は渡りをすることなんかないのでしょうが、
まさか自宅のテラスの鉢植えの木で、この蝶の変態を観察することができるなんて
全然考えたこともなかったなー。


しかしあのイモムシがこんな蝶になるなんて、とっても不思議です。



[ 2012/09/08 23:28 ] グアテマラの住人たち | TB(0) | CM(0)

ビボラーナ 

突然ですが、8月になることだし、
思い立って少しテンプレートをいじってみました。


3カラムを2カラムにいじったり
フォントを大きくしたりして
全体として老眼に優しいブログ!になっているはずです(笑)。


カスタマイズしたついでに今日は我が家のテラスの花の写真でもアップ。


Asclepias curassavica (viborana)


グアテマラ付近ではビボラーナと呼ばれるらしいです。
学名はAsclepias curassavica。
アスクレピアス・クラッサヴィーカかな・・・?


熱帯アメリカ原産の植物で、ここら辺では雑草みたいなもんらしいです。


この花というか木、
去年の今頃だったか、別の鉢ににょきにょきっ!と生えてきたので
何だろうと思って別の鉢に植え替えてやったところ、
これがまたジャックと豆の木並みにどんどんどんどん成長し、
まっすぐ伸びた木の枝は最終的には150cm。


まさかこんなに大きく伸びるとは思わなかったので
小さな鉢に植えていたのですが、それでも伸びるものなのですね。


Asclepias curassavica (viborana)

葉っぱの感じからわかるかと思いますが、キョウチクトウ科の植物。
キョウチクトウ科の例にもれず、毒性の強い植物なので
害虫・害獣避けに使われたりするみたいです。
ただし、この木に成長する蝶(の幼虫)もいるので、
この木のあるところには蝶もいるのかも。


そういえば去年はこの木に青虫というか毛虫というかが一匹いたんですよねぇ。
どこから来て、どこへ行ってしまったんだろう・・・。


Asclepias curassavica (viborana)

強烈なオレンジが目に鮮やかです。
今年はもっと大きな鉢に植え替えたのですが、
そしたら2mくらいにまで成長してしまいました。
去年は幹が1本まっすぐ伸びただけだったのですが、
今年は根っこの方で分枝してくれて、花がたくさんついたので嬉しい!


悩みは・・・、もっと大きな鉢に植えるべきかどうかってことなんですけれどね。
まあ今年の花が終わるまでは、とりあえずはこのままだなー。


地域によっては
flor de sangre (血の花)
platanillo (プラタニーヨってプラタノのこと?)
hierba María (マリアの草)
mata ganado (家畜殺し)
burladora (いたずら好き)
hierba de cantil (崖の草)
hierba de culebra (蛇の草)
hierba de leche (ミルク草)
flor de agua (水の花)
bailarina (ダンサー)
ipecacuana cimarrona (暴れん坊のトコン-トコンって植物の名前)
とも呼ぶそうです。ちょっと名前多すぎ。


ダンサーってのは、我が家のが典型的だと思うのですが、
ひょろひょろっと伸びて上の方に葉と花がつくので
風が吹くとぷらぷら揺れるところから来ているに違いない・・・!


viboranaも蛇草みたいな意味でしょうね。
子供の頃、ヘビイチゴと呼んでいた草のことをふっと思い出してしまいました。


[ 2012/07/31 23:56 ] グアテマラの住人たち | TB(0) | CM(0)

カルダモン 

カルダモンって日本ではあまりおなじみのないものだと思うのですが、
ひょっとしたらエスニックブームに紛れ込んで
メジャーなスパイスになっちゃったでしょうか。


今日、そのカルダモンの実を貰っちゃいました。
写真上がホールグレイン、その下のが実を割ってみた中身。
干からびた種が3つばかりと種を取り出した残り。
ホールグレインの大きさはコーヒー豆くらい。



何でも、高級なカルダモンというのはもっと緑が濃いらしいのですが、
それでもわっと広がる強烈な匂い。
それもそのはず、カルダモンってショウガ科の植物なんだとか。納得。


カルダモンはインドやマレー半島付近が原産国で、
インドや中近東で料理やチャイやその他もろもろに使われていますが
グアテマラの北部、特にアルタベラパス県付近はインドの気候に似ているんだそうで
カルダモンの生産が盛んです。


というか、実はグアテマラって世界最大のカルダモン生産国なんだそうです。


グアテマラにカルダモンが持ち込まれたのは1914年。
当時アルタベラパスの農場で働いていたドイツ人のオスカル・クロッフェールが
薬剤師だった父に頼んで送ってもらったのがきっかけだったとか。
当時カルダモンは薬に匂いをつけるために使用されていたそうです。


そうしていつの間にか国内生産が増え、
輸出までされるようになったカルダモンですが
国内で消費されるのはほんのわずか。
それでも生産地のベラパスに行けば
カルダモン・キャンディーとかカルダモン・ガムとか、そういう物があってみたり。


私は以前カルダモンのガムを貰ったことがあったのですが
余りにも個性的な味だったので以降カルダモンのスイーツは辞退することにしています。
念のために書いておくと、「まずくない」とおっしゃる日本人もいます。


2009年の中央銀行による統計では、
カルダモンの輸出額は3億ドル。
グアテマラと言えばなコーヒーの輸出額が5.8億ドルと書くと
ちょっとすごいんじゃない?という気がしませんか。


ちなみにコーヒーの輸出額は2002年との比で2倍ちょっとですが
カルダモンは3倍ちょっと。
というわけで将来が期待されるか・・・と言われるとどうやらそれほど薔薇色ではないらしく。


競争相手となるインドはグアテマラよりも高品質のカルダモンを生産するんだそうです。
でもグアテマラ産のカルダモンの方が安価で供給不足だったために
生産がぐっと伸びた時期があったらしい。


でもその後インドも安価のカルダモンを販売するようになったりするとだぶつき、
在庫調整やら生産調整をしないといけない時期もあったようです。
そんなわけで生産を放棄する農園も出てきたり・・・・・・。


カルダモンの生産者は大抵国内の輸出業者と取り引きして現金収入を得、
輸出業者が輸出手続き等を行うかわりにおいしい部分を頂く、という仕組になっているようです。


そうしてカルダモンが行き着く先は
80%がサウジアラビア、アラブ首長国連邦、シリアなどのアラブ諸国。
残りはシンガポールとかアメリカとか・・・(日本が輸入しているカルダモンはインド産)。


ラテンアメリカでカルダモンを生産している国はいくつかあるようですが
それなりの量を輸出しているのはグアテマラの他はホンジュラスとコロンビア。
まあでもコーヒーと一緒で、いいお金になるとわかれば参入してくる人も増えるかも・・・、
でもコーヒーほどには世界規模では売れないですから、だぶつけば直ぐに値崩れ。
そうなってくると、コーヒーと同じで今度は品質の勝負になるのでしょうか。


先のことは全然わかりませんが・・・・・・、
グアテマラにカルダモン栽培が根付いたのは幸運の産物とも言えるわけで
一体どこで何が起きて、どう転ぶのか、わからないものですよね。


国内での需要があまり望めないこの商品作物、
この先成長するのか、そうならないのか、何だか気になる物ではあったり致します。


*グアテマラ中央銀行、グアテマラ農牧省、Cardeguaのサイトを参考にしています。


[ 2011/01/20 23:22 ] グアテマラの住人たち | TB(0) | CM(2)

サンティアギート火山とパカヤ火山 

ケツァルテナンゴにあるサンティアギート火山というのは
国内でもまた活動が活発な火山の一つで、
しょっちゅうモクモクと煙草をふかし・・・・・・たりするわけはなくて
煙を吐き出していることで有名です。


いや、実は「中にマッシモンが入っていてね、例の葉巻をぷかぷかやってるのよ」
なんて話も考えたのですが、マッシモンをこういうところに持ってきて
妙にたたられるのも嫌だしな。
というわけで、普通に煙草説から入ってみました。


そのサンティアギートが今日辺りド派手に火山灰まで撒き散らしたらしく
ケツァルテナンゴ地方では注意報(オレンジ警報)が出されています。
当局は火山灰が健康に被害を与える可能性があるとして、休校などの措置を勧めており
きっとこれ幸いにとシェラから遠い町でも休校になったりするんじゃないだろうか・・・と
相変わらず嫌味たらしく予想する私ですが。


そんなサンティアギートの様子はこんなビデオなんかで見られます。




これが平時。数時間おきにどっかーーーんといくのがサンティアギート。
その代わり、溶岩噴いたとかいう話はあまり聞かないような。


一方、溶岩と言えばこちら、パカヤ火山。
パカヤ登山ツアーという人気のコースもあるのですが、
このツアー、頂上付近で溶岩でマシュマロを焼くという名物付。
私もその内登ってみたいなーと思うのですが、ちと怖いような気も。




地肌が熱いので草木は一切ない禿山。
先日は落石事故でツアー客とガイドが亡くなるという事故があったばかりで
南側からの登山道が今は閉鎖されているとかいう話。


このパカヤ火山、グアテマラシティーの南、アウロラ空港の真南に位置しています。
飛行機が南から進入してくる時はこのパカヤ火山を右手に見てターンし、
着陸態勢に入るというのが一般的です。
なのでこの火山が火山灰を噴き出したりしたら、
グアテマラシティーの空の便は麻痺すること間違いなし。
いや麻痺するほど空の便あったけかね・・・という気もするけれど。


そう言えば98年に結構な火山灰を噴き出したことがありましたっけね、この火山。
市街地にも薄黒い火山灰が積もったの、覚えてます。
その後も時々赤い火を見せているのがこのパカヤ。
故に地熱発電所があるし、また建設計画があると聞きます。


でもいくらサンティアギートやパカヤが頑張っても
アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトルの噴火には敵わないだろうな。
(どうでもいいけど、絶対に覚えられない気がするこの名前)
それでもアイスランドの方も噴火の前には地震が増えていたとか言うし
最近なぜかここも地震が多いし、ひょっとして・・・・・・。



[ 2010/04/26 23:00 ] グアテマラの住人たち | TB(0) | CM(2)

大理石と蛇紋石 

小僧は先日彫刻フェスティバルへ行ってきて
なかなかに興味深かったようです。
大理石のかけらを持ってきて
「これ、1立方メートルあたり1017ドルなんだって。
このかけらだと、いくらで売れるかなぁ~」と取らぬ狸の何とやら。


いや、それ、大きいからその値段で売れるのでありまして、
そんなかけらはいくらにもなりませんから。


でも、白くてきれいな大理石、それはそれはきれいなんですよ。
グアテマラ、翡翠の産地としての方が有名かもしれませんが
私個人は翡翠よりは大理石が好きなのでありまして、
光が透き通って見えるような、でも冷たさのない美しい白の大理石に
私はとっても心ひかれてしまったのでありました。


そんなわけで調査開始。
フェスティバルで使用されている石材はグアテマラ産の
Mármol Blanco Alejandra と
Serpentina Verde Saltán の2種類。


小僧が持ち帰ったのは白いアレハンドラ大理石という名前のものらしい。
で、もう一つのセルペンティーナって、えーーっと、大理石じゃないの?


一夜漬けの学習によりますと、セルペンティーナは蛇紋石。
大理石が元々石灰岩で、熱により大理石になるのに対し、
蛇紋石は火成岩であるカンラン岩の超塩基成分が水と反応してできるらしい。
と言われても蛇紋ならぬ呪文を唱えているような気がするのですが、
根本的に違うものなんだ、ということだけはわかります。
ついでに蛇紋石のあるところには他の鉱物もあることが多く、
一粒で二度以上おいしい・・・ということかしらん。


でこの蛇紋石、グアテマラでは「大理石」という名で流通しているのだそうです。
「グアテマラの緑大理石」てな感じ。
それだけ艶や光沢があるということなのでしょう。
ただ、非常に固い材質らしく、
この彫刻フェスティバルでも蛇紋石を選らんだ人は苦労しているという話を聞きました。


この石、翡翠と同様モタグア川の周辺で取れるそうです。
翡翠も蛇紋石もどちらも緑。ケツァルも緑だけれど、あれは鉱物じゃなくて生物か。
でもやっぱりモタグア川からさほど遠くないところに在住です。


この付近、その名もずばりラス・ミナス山脈と呼ばれている山脈がありますが、
ミナスは鉱山・鉱物の意味で、ケツァルも住む雲霧林に覆われた地域でもあり、
ついでに地震を起こす北アメリカプレートとカリブプレートの境界にも位置するのであります。
いや、なんでもありますね、この付近。


翡翠と蛇紋石は同じ緑とは言え、石の組成も成り立ちも全然異なるものなんだそうです。
その一方、グアテマラホワイトとも呼ばれる白いアレハンドラの白さは
また感動的なくらい真っ白です。


そのグアテマラの大理石の利権を一手に握っている、
もとい、唯一大理石を扱っている(らしい)のがグアテマルモル。
そちらのサイトで一応石の見本を見ることが可能です。
こちらが蛇紋石でそれ以外の白い大理石とか黒い石とか


こちらには実際に石が使われているところの写真がありますが
あ、これ!


グアテマラシティーの第10区、通称ソナ・ビバの歩道に使われているの、
蛇紋石だったんだ!!!と新たな発見。
この歩道、きれいなんだけれど、つるつる滑って、
雨が降った時とかちょっと怖いんですよね。


それでもちょっと感動です。
今度歩く時、良く見てみよっと。



[ 2010/03/03 22:09 ] グアテマラの住人たち | TB(0) | CM(0)